Nord Electro 3は全ての部分でライブ・ミュージシャンのためにデザインされた上質なインターフェースを備え、正統なビンテージ・サウンドとポータビリティを両立することでその水準を再定義しました。
そして今、Nord Electro 3 HPが新たなファミリーとして加わりました。
オリジナルのElectro 3は61キーと73キーの2つの異なるサイズを用意しています。これらは共にセミ・ウェイテッドのオルガン(ウォーターフォール式)鍵盤を実装。軽いアクションと軽量(7.65/9.1kg)を兼ね備え、オルガンやピアノを弾くのに適した鍵盤となっています。
|
|
Nord Electro 3には標準で厳選されたピアノ・サウンドが多数内蔵されています。
3種類のアコースティック・グランド(2種類のYamaha C7とSteinway Dモデル)、2種類のエレクトリック・グランド、1種類のアップライト、エレクトリック・ピアノは、マニア垂涎のMk I、Suitcase Mk I、Mk II、Mk V、Wurlitzer A200、さらに、Clavinet D6、ハープシコードまでも用意しました。さらにNordピアノ・ライブラリーには膨大な数のサンプルがアップされており、ユーザー自身で、これらのピアノ・サウンドを入れ替えることができます。グランド・ピアノのXLバージョンが多数あり、ベロシティ・レイヤーやペダルを踏んだ時の音のサンプルなどが追加されたものなどが用意されています。
ピアノ・サウンドだけにととまらず、Electro 3にさらにバリエーションを加えるための豊富なサンプルをNordウェブサイトのNordサンプル・ライブラリーにも用意しています。昔懐かしいMellotronサウンド、厳選されたストリングス、チェレスタ、ビブラフォンなどの音色が自由にダウンロードできます。
フリーのNordサンプル・エディターを使えば、Electro 3に様々な音色を追加することができます。サンプル・エディターはWavファイルフォーマットのオーディオ・ファイルが利用可能で、ユーザー自身で望む最高のサウンドを得るための素晴らしい手段を提供してくれるでしょう。鍵盤全体にわたって複数のサンプルをマッピングしたり、ループ・ファイルを作成したりするのは容易ではありませんでした。Nord Electro 3が手元になくても、今すぐにコンピューターでご自分のサンプルをエディットすることができます。Nord サンプル・エディターは、Windows XP、Vista、そしてMac OSXで使用できます。
Electro 3シリーズには、68MBのサンプル容量があり、効率的な可逆圧縮アルゴリズムによって、標準的なリニア・サンプル・プレーヤーと比べて、最大で3倍のサンプルを使用することを可能にしました。
ハモンドB3のうなるようなサウンドや独特のニュアンスをデジタル機器で再現するのは非常に難しいことです。我々は数年にわたる研究により、完全なデジタル・モデリングに成功し、Electro 3には、最高のエミュレーションを搭載することができました。細部にわたる再現性は驚異的で、Electro 3は、4つの選択可能なトーンホイール・モードにより、クリーン・サウンドからパーツ類の経年劣化による歪んだサウンドのセッティングも可能です。また、鍵盤を弾かない時でも、独特のバックグラウンド・サウンドが鳴るようなマニアックなモードも用意しました。
ハモンドB3の素晴らしい各機能を我々は徹底的に調べ上げました。そしてElectro 3では限界に近いほど忠実に再現しています。それは、多列接点によるキー・クリック、キーボード全体を強力にグリッサンドさせた時のエネルギー干渉による穏やかなコンプレッションなどがあります。これらのある意味「正しい」レスポンスのために、オルガン・サウンドの最高音の鍵盤の範囲をトリガーするオプションを用意しました、そしてそのレスポンスは元となったオルガンと同じくらいの速さです。また、我々はオリジナルのオルガンにない機能を加える衝動を抑えることができませんでした。例えば、オリジナルのオルガンではパーカッション機能がオンになっている時に、9番目のドローバーが使えないのですが、我々はそれを使えるようなオプションを加えたのです。
FarfisaとVoxのオルガンもB3と同じように印象的なサウンドです。12トップ・オシレーターのフリケンシー・ディバイダーから作られるその強力なサウンドは、オリジナルのモデルとまったく同じ独特のレスポンスと操作感を獲得しています。トランジスタ・オルガンの原型とも言われるFarfisa Compact Deluxeは、マトリックスによるルーティングと複雑なフィルターのコンビネーションにより、思い通りに極上でパンチの効いたサウンドを作り出すことができます。
Vox Continentalの非理性的なデザインから発する、ちょっとこもったサウンドは、実に個性的な特徴を持っています。これらトランジスタ・オルガンは、他にはない独特の個性があります。Voxオルガン・サウンドをプレイする時には、Electro 3のスピーカーシ・ミュレーションに通したり、ディストーションを加えたり、イコライザーで調整してみてください。
Nord搭載のロータリー・スピーカー・エミュレーターは、その卓越した音質で数々の受賞歴を持つNord C1コンボ・オルガンより始まりました。このエミュレーターは、本物のロータリー・スピーカーが部屋の中で発する広がりの音響的バリエーションを再現し、その空気の動きさえ体感できます。
Electro 3のロータリーには、ロータリー・ストップ・モードという新しい機能が追加されています。この機能は、ユーザー自身で回転を速く、あるいは停止させる切り替えができ、さらにまた回転を戻すという動作が可能で、操作自体は、パネルとロータリー・ペダル・インプットにフット・ペダルを接続すれば、足元でも行えます。これは初期のロータリー・スピーカーが回転の種類が1つしかなかった頃の動きを再現する重要な機能です。
オリジナルのロータリー・スピーカーにこだわる人々にとって、このようなトレブルとベースのローターの速度や、アクセル(ロータリー・スピーカー独特の一定の回転数になるまでの)時間を思いのまま操作できることに満足するはずです。
これらのオプションは、本体パネルの右側にMIDI、そしてサウンド機能のメニューなどと一緒に表記されているので、マニュアルが手元になくても瞬時のうちに機能を把握できます。
オルガン・スプリット・モードを使うと、ユーザーが定義できるキーボードの分割点を境に、2種類の異なるオルガンサウンドをセッティングすることができます。
別途MIDIキーボードをElectro 3に接続して、オルガン・スプリット機能を使うと、本物の2段のオルガンのようなセットアップが可能です。
Nord Electro 3は、5つの異なるアルゴリズムで、ゴージャスなサウンド・クオリティのリバーブを含む、高音質の厳選されたエフェクトが装備されています。トレモロ、パンニング、ワウワウ、フェイザー、フランジャー、そしてコーラスなどのエフェクト、そしてリング・モジュレーターも装備しています。
様々なタイプの歪みを加えることができる3つのアンプ・シミュレーターや、クランチから激しい歪みを作り出すことができるディストーションも用意しました。ミッドレンジがスイープ可能な3バンド・イコライザー、そしてコンプレッサーにより、マスターアウト部におけるトータル的なサウンド・メイキングが可能です。
プリセットの切替、エディット、保存が簡単になったと共に、操作を自動的に保存するライブ・モードも装備。プログラム・メモリーは128の異なるプログラムを保存可能で、64プログラム x 2つのバンクによって構成されています。
主な特長の1つは、全ての重要な機能にノブやボタンを装備し、パフォーマンス時にシンプルで簡単に使えるインターフェースを保っていることです。我々はサブ・メニューを設けず、Electro3の機能はパネルに印刷されたメニューを通じて理解できるものに留めており、マニュアルを読む必要はありません。
Nord Electro 3 Organ Demo
Nord Electro 3 Piano Demo
Electro 3 HPはサポートするコントロール・ペダルが増えました。詳しくはサポート・ページをご覧ください。
OSアップデート、追加音色の情報、使いこなしのTipsやアーティストインタビューなど
Nord Keyboardsを使う上で役に立つ情報を定期的にお届けします。
購読の登録はこちらから
Nord Product Catalog 2022
PDFのダウンロードはこちらから