Nord Piano 3は、革新的なキーボード・テクノロジーにより、進化したグランド・ウエイテッド・アクションや拡張メモリーを搭載しピアノのフィーリングや質感を徹底的に追求しました。
新バーチャル・ハンマー・アクション・テクノロジーは、グランド・ピアノのハンマーの挙動をシミュレートし、タッチへの優れた追従性と息を呑むほどナチュラルな音色やフィールを忠実に再現します。
全体機能
ピアノ・セクション
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サンプル・シンセ・セクション
エフェクト・セクション
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Nord独自のバーチャル・ハンマー・アクション・テクノロジーは、グランド・ピアノのハンマーの動きとタッチへの追従性を忠実に再現しています。キーボード内のトリプル・センサーにより、驚くほど正確な鍵盤の動きを実現。これにより、ベロシティの強弱にかかわらず、思い描いた通りのダイナミクスを反映したキーボードの動きが可能になりました。
バーチャル・ハンマー・アクション・テクノロジーにより、一度弾いた鍵盤が完全に戻っていない状態から次の音を発音可能です。つまり、グランド・ピアノならではの滑らかな連打と同じように、次のストロークまでに音色が完全に消えていない状態でも、よりスムーズに音の繰り返しができるようになりました。
バーチャル・ハンマー・アクション・テクノロジーは、鍵盤の上部下部の両方をトリガー範囲とし、パーカッシブな演奏からピアニッシモまで、表現の正確な再現が可能になりました。
鍵盤の重量を前モデルより重くすることで、音の強弱や表現のコントロール性を追及し、アコースティック・ピアノのタッチと感覚に近づけました。
Nordの生産工場では、キーボードの調整を念入りに行い、音階によってレスポンスに偏りが出ないよう細心の注意を払っています。
Nord Piano 3には、特色豊かなキャラクターを持つサウンドを集めたNord Piano Library用に1GBのメモリーが搭載されています。新たな音色が随時追加されるNord Piano Libraryには、あらゆるベロシティ・レベルをカバーし優れたダイナミック・コントロールを可能にする、独自の方法でサンプリングしたアコースティック及び電子楽器のサウンドが数多く用意されています。
工場出荷状態では、6種類のグランド・ピアノ、5種類のアップライト・ピアノ、11種類のエレクトリック・ピアノ、クラビネット、ハープシコードがプリセットされています。Nord Piano 3のサウンドは、Mac/Windows対応のNord Sound Managerでドラッグ&ドロップする簡単操作で入れ替え可能です。
アコースティック・ピアノでは、ダンバーが外れて弦が開放状態になっている時に演奏した鍵盤の音程にその他の音程の弦が共鳴します。ストリング・レゾナンスは、このピアノ弦の複雑な相互作用を再現し、サウンドをより豊かにする機能です。
音量のリリース部分をわずかに付加する機能です。これにより、演奏する各音の鳴り終わりを柔らかくし、レガート奏法時に効果的です。
ソフト・ペダルやソステヌート・ペダルだけでなく、ハーフ・ペダリングや「リリース&キャッチ」といったテクニックが可能です。
アコースティック・ピアノのダンパー機構から発生するメカニカル・ノイズを忠実に再現しました。ノイズの音量は、ペダルを踏む、もしくは離すときの強さに応じて変化します。
サンプル・シンセ・セクションにはNord Sample Library 2.0用に256MBのメモリーが搭載されており、独占ライセンスを受けているMellotronやChamberlinサウンドを含む、幅広いジャンルの高品位なサンプリング・サウンドがラインナップされています。
Nord Sample Library 2.0は定期的にアップデートされており、最新のサウンドも無償でダウンロード可能です。 詳細、サウンドの試聴はNord Sample Library 2.0にてご確認ください。
サンプル・シンセ・セクションには、アタック、ディケイ/リリース、フィルター、音量のダイナミック・コントロールを調整できるノブが用意されています。また、ボリュームはエクスプレッション・ペダル(別売)からもコントロール可能です。さらに、Nord Triple Pedalのソステヌート・ペダルを使用してサンプル・シンセ・セクションのみにサスティンをかけたり、ラッチ・ペダルとして使用することもでき、ピアノ・サウンドとのレイヤー時に様々な効果を引き出すことも可能です。
付属のソフトウェアNord Sample Editorを使用すれば、自分だけのオリジナル・サンプルも作成できます。WAVファイルをロードし、鍵盤にサウンドを割り当て、完成したサンプル・ファイルをNord Piano 3に転送して演奏することができます。また、Nord Sample Editorではルーピングや鍵盤にサウンドを割り当てるマッピング機能などの編集機能も使用できます。
Nord Piano 3のエフェクト・セクションには、サウンドに歪みや煌めき、空気感を与える、直感的に使用可能で高品位なエフェクトが用意されています。エフェクトは全てステレオで、自分の好みに応じて調整可能です。
全てのエフェクトはピアノ・セクション、サンプル・シンセ・セクションどちらでも使用することができます。
リバーブは、残響のブライトさをそれぞれ選択できるルーム、ステージ、ホールの6タイプを内蔵
Nord Piano 3には、ライブ演奏に不可欠な機能専用のノブやボタンが備わっています。トランスポーズ、スプリット・ポイントやレイヤーの設定、など、瞬時に行うことが可能です。
ディスプレイに有機LEDを採用し視認性を高め、サウンド/エフェクト/プログラムの選択や編集がステージ上でもより確実に行えるようになりました。
4つのバンクに最大50種類のプログラムを保存でき、合計200種類のプログラムを記憶させておくことが可能です。またNord Piano 3には、5つのライブ・メモリーが用意されており、音色を編集する都度、自動的に音色が保存されます。この機能はリハーサルなどで最適なサウンドを求めたり、新たなサウンドの組合せを試す際などに非常に便利です。
Nord Piano 3では新たに、ピアノ・セクションとサンプル・シンセ・セクションの音色を重ねて演奏できるレイヤー機能と、鍵盤上を2つの音域に分割できるスプリット機能が搭載されています。レイヤー/スプリット時も各サウンドに個別のエフェクトやボリューム・ペダル、サスティン・ペダルを使用できます。例えば、ピアノのみにサスティン・ペダルを使用し、サンプル・シンセのみにディレイやエクスプレッション・ペダルを使用することも可能です。また、スプリット機能では、鍵盤上の6カ所からスプリット・ポイントを選択でき、スプリット・ポイントにはLEDが点灯します 。
MP3プレイヤーなどを接続し、音楽に合わせて練習できるモニター・インプット端子がリアパネルに装備されています。外部ミキサーやサウンド・システムは必要ありません。この端子に接続したオーディオ信号は、ヘッドフォン端子でモニターできます。
主要なエクスプレッション・ペダル・メーカーの各製品(ヤマハFC7、ローランドEV-7、EV-5、コルグEXP-2、XVP10)に対応しています。
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