ベストセラー・モデルNord Leadの最進化系。様々なサンプルをオシレーターとして使用でき、幅広いサウンド・バリエーションを獲得。バーチャル・アナログ・シンセサイザーの最先端がここにある。
トラディショナルなアナログ波形(シンク付)、FM、ウェーブ・テーブル、サンプル波形(アタック付シングル・サイクル・ウェーブ・フォーム)、同様にノイズやその他の波形等から選択できる2つのオシレーターを搭載することで、多彩なサウンドを作り出すことができるNord Waveは、これまでになかったサウンドのパレットを持っていると言えるでしょう。リッチな弦楽カルテットはいかがですか? ストリングス・サンプルを呼び出してください。今度は叫ぶように鳴り響くリード・サウンドはどうですか? もちろん、バーチャル・アナログ・シンセが用意されていますから問題ありませんが、それだけではなく、いろいろと組み合わせてみてはいかがでしょう? Nord Waveなら、弦楽カルテットのサンプルの倍音調整をしたサウンドとアナログ・リード・サウンドを重ねたサウンドを作ることもできるのです。オシレーター・モジュレーションでは、1つのサウンド・キャラクターにもう1つのサウンド・キャラクターを組み合わせることができ、例えば、アナログ矩形波にストリングスのサンプルを組み合わせることも可能です。モジュレーションの量をコントロールすることによる効果は、ほんの小さな変化から非常にアグレシッブな状態まで変動します。そのため、オリジナルの波形は認識できないほどになります。その瞬間、あなたは、これまでに聞いたことのないサウンドを体験することになります。それは、インスピレーションを湧かせ、演奏の楽しさを高揚させることでしょう。
サンプル・サウンドに適用される24dBのスロープカーブを持つレゾナント・フィルターのサウンドは、様々な効果を生み出すことができますが、他にもサンプル・サウンドに数多くのパラメーターが用意されています。アンプ/モジュレーション・エンベロープ、LFO、フィルター、そしてエフェクトなど、アナログ・シンセサイザーの持つ要素はすべて用意されています。
オシレーター・モジュレーションは、オシレーター2の波形でオシレーター1をモジュレーションする機能です。モジュレーションが深くなるに従い、オシレーター1は通常得られるよりも多くの倍音を含んだサウンドになります。オシレーター・モジュレーションには、フリーケンシー・モジュレーションとフェイズ・モジュレーションの2タイプがあります。フリーケンシー・モジュレーションを行うと、倍音成分が非常に多くなり、一般的にはラフでブライトになる傾向があります。また、演奏する音域によって倍音構成も劇的に変化します。フェイズ・モジュレーションでは、演奏する音域で倍音構成に変化はなく、フィルターにキーボード・トラッキングをかけているような自然な感じになります。
素晴らしいサンプルというものは、byteなどの容量ではなく、サンプルそのものの質やどのようなキャラクターのサンプルが収録されているかで決まります。我々が制作するサンプルが最高のNordの基準を満たすために、Kirk Hunter StudioやSonic Realityなどの複数のサンプル・クリエーター/メーカーと協力し合い、彼らはNordのために最高のサンプルを提供してくれました。Nordサンプル・ライブラリーには、特にNord Wave用に作成された最高品質の膨大なサンプルが用意されており、自由にダウンロード可能です。
サンプル・データをフラッシュ・メモリーに保存することによって、既存のサンプルを素早く簡単に差し替えることができます。各サンプル・データは、Nord独自の圧縮アルゴリズムにより、平均して実際の2倍から3倍の容量になっており、決してクオリティが下がることはありません。フラッシュ・メモリーであるということは、サンプルがすぐに利用できることを意味します。そして複雑なプログラムでさえも読み込みが速いということです。たとえNord Waveの電源を切る時でも、サンプルを保存するためのハード・ディスク・ドライブやその他のメディアは必要ありません。一度、サンプルを読み込ませたら、あとはノブを回すだけですべてのサンプルにダイレクトにアクセスできます。
Nord Waveは、バーチャル・アナログ機能で、どんなオーディオ・ファイルでもオシレーターの素材として使えるという先例のない機能を持っています。ごくシンプルにNordサウンド・マネージャー・ソフトウェアへオーディオ・ファイルをインポートし、鍵盤にマッピングすれば準備完了です。
Mac OS X、Win対応のNordサウンド・マネージャーは、素早くシンプルに操作できるように設計されています。バックアップやプログラム/サンプルの再編成を行い、サンプル・ファイルに転送する、あるいはオーディオ・ファイルをキーボード上にマッピングするだけです。Nordサウンド・マネージャーは、Nord Waveのバーチャル・アナログ機能に好きなサンプルを取り込めるパワフルなツールです。
Slot機能を使えば、2つのサウンドをシームレスに切り替えることができ、さらに、重ねて強力なサウンドを作ることができます。すべてはピッチ・スティック、モジュレーション・ホイール、オクターブ・ボタンの近くにあるSlot AとBボタンで実に簡単にコントロールでき、複雑なプログラミング機能のような高性能コントローラーとなります。
Nord Waveには6つの高品質フィルターを用意しました。一般的なローパス、ハイパス、バンドパスに加え、マルチ・ピーク・フィルター、コム・フィルター、ボーカル・フィルターも装備しています。特にボーカル・フィルターでは人間の声のようなサウンドを作ることができます。フィルターのパラメーターは、ADSRエンベロープ、ベロシティ、LFO、またはモジュレーション・エンベロープ経由で変調されます。さらにモーフィング機能を使えば、モジュレーター自体変調するこができます。
Nord独自のモーフィング機能を使えば、複数のパラメーターをリアル・タイムで同時に変化させることができます。割り当てられるソースはモジュレーション・ホイール、コントロール・ペダル、ノート・ベロシティ/ナンバーなどがあります。鍵盤を強く弾いてフィルターを開かせたり、あるいはパッド系からプラック系までのサウンドを、フィルター・レゾナンスを増やすのと同時にアンプ・エンベロープをモジュレーション・ホイールで変化させたりすることもできます。
Nord Waveには多数のエフェクトを搭載していますので、この一台でリッチかつダイナミックなサウンドを得ることができます。リバーブは、small roomからlarge hallまで5種類の異なるタイプを用意しました。ディレイには、フィードバックの調整、ステレオ対応、そしてタップ・テンポ機能も装備されています。他にも3タイプのコーラス、クランチからディストーションまで幅広いサウンドが得られるチューブ・タイプのオーバードライブも装備されています。
コード機能はプレーヤーが弾いている音に、任意のインターバルの音を加える機能です。5度の音を加えると古典的なシンセサイザーのサウンドになります。またはコード・プレイなども効果的です。インターバルは自由に決めることができます。設定は非常にシンプルで、Chordボタンを押したまま、インターバルを鍵盤で指定します。Chordボタンを離して、そして鍵盤を弾くと、単音に対して指定したインターバルの音が自動的に付け加えられます。
特許を取得したClaviaのピッチ・スティックは、バイオリニストやギタリストのようなピッチ・ベンドやビブラートを加えることができます。一般的なシンセサイザーのように中央にひっかかるポジション、つまり「デッドゾーン」がないので、自由に思いついたところで微妙なビブラートやピッチ・チェンジを加えることができます。
人間工学に基づき、プレイヤーの左手で一括してコントロールできるよう、ピッチ・ベンド、モジュレーション・コントロール、プログラム・チェンジ・ダイアル、オクターブ・シフト、コード、パネル、キーボード・フォーカスなどのボタンが集中して配置されています。これらのコントローラーが左側にまとめられているため、演奏中であっても素早く簡単にセッティングの変更が行えます。
プロ・ミュージシャンに使われるための25年に渡る楽器のデザインの経験から知り得たことは、わかりやすいテクノロジーを作り出すことの重要性です。サウンドをコントロールすることは性能より優先されるべきで、少ないノブに様々なサブ・メニューを割り当て、終わりの無いサブ・メニューの階層内をさまようようなことはお勧めできません。
そういう理由で、Nordのキーボードは、フロント・パネルにあらゆるサウンド・メイキングに関するパラメーターのノブやボタンを装備させています。余計なメニューやページ・ボタンは、演奏中の表現力を妨げるものだと我々は考えています。
Nord Waveは、MIPA Awardの「ハードウェア・シンセサイザー」部門で2009年に大賞を受賞しました。MIPA(Musikmesse International Press Award)は、楽器界の“グラミー”と言える世界的権威のある賞です。
OSアップデート、追加音色の情報、使いこなしのTipsやアーティストインタビューなど
Nord Keyboardsを使う上で役に立つ情報を定期的にお届けします。
購読の登録はこちらから
Nord Product Catalog 2022
PDFのダウンロードはこちらから